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以上の複雑な問題から、噴射圧力のみについて考えると、単に圧力を上げるだけで良い燃焼を得られるとは限らず、種々の実験から最も適当とする噴射圧力を規定している。
(2)燃料噴射弁の種類
燃料噴射弁は以上のような噴射条件を満たすためにエンジンに応じた機能をもったものとなっている。
デイーゼルエンジンに用いられている噴射弁は次の3種類がある。なお形状を2・97図に示す。形状
・ピントル形
・スロットル形
・ホール形/単孔式、多孔式
ピントル形およびスロットル形は副室式エンジンに、またホール形の多孔式は直接噴射のエンジンに用いられている。

 

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2・97図 燃料噴射弁の種類

 

(3)噴射圧力
噴射弁に与えられる噴射条件を満足させるためにエンジンの型式および燃焼方式等によりそれぞれ噴射圧力が決められているが一般のディーゼルエンジンの噴射圧力は、概略2・8表のような範囲で使用されている。

 

2・8表 噴射弁と噴射圧力

 

106-2.gif

 

(4)点検と整備
(i)噴射弁燃料油の中に噴射弁を浸し、ニードルを数回摺動してから円滑に動くか確認する。

 

 

 

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